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青春ミステリー&サスペンス『犯罪共鳴 壊兎 タナトス症候群』感想

読書感想メモ 小説
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作者*北原大詩
イラスト*清原 紘 
出版社*富士見L文庫
発売日* 2014/8/9

※旧ブログから修正・加筆しております。

 

青春ミステリー&サスペンス 年の差カップル(女性教諭と男子高校生) 兄弟因縁

 

あらすじ
スクールカウンセラーを目指している更紗はある日、管理を任されているアパート前でひとりの少年と一匹の犬を拾う。
彼は史上最悪の犯罪者「タナトス」の弟だった。
深い感受性と強い共感能力を持ち、それゆえに犯罪者の思考と完全にリンクすることができる彼は名探偵かはたまた犯罪者か、危うい少年とそれを見守る女性との青春ミステリー&サスペンス。

軽いネタバレにご注意ください

 

表紙買いしました。

犯罪者の弟と養護教諭

主人公はスクールカウンセラーを目指して勉強中の臨時採用の擁護教諭、各務原更紗
彼女が暮らす街では2つの連続事件が起こっています。

そんな時に彼女が出会うのは志倉海斗という少年。

彼は数年前に世間を騒がせた犯罪史上最悪の犯罪者「タナトス」の実弟。
犯罪者の弟ということで身を隠すように生活しています。

犯罪加害者の家族という難しい立場の海斗は望む望まないにかかわらず、彼自身が持つ得意な感受性で犯人の心理に共鳴することができました。

七歳差男女の不思議な関係

 

あとがきを読む限り、どうやら更紗が海斗の危うげな魅力に惹かれていくようです。
歳の差なんと七歳!

 

七歳差ですよ!!

しかも教師と生徒。保健室の先生!なにこれロマンの塊じゃないですか?
といっても内容は人が悲惨な死に方をするサスペンスです。

サスペンス&ミステリー&サスペンス

連続放火事件に連続誘拐殺人事件。

まったく関係のないように思えた2つの事件が海斗によって結びついていきます。

彼は一見人当たりよく見えますが、共鳴能力を持つがゆえにどうしても不安定です。
犯罪者にも名探偵にもなれてしまう。
作中でもしばし暴走して更紗に牙を向くことがあります。

そんな彼を受け入れようとする更紗。
年下男子に守るよといわれて恥ずかしがる彼女はまんざらでもないですよね。
男子高校生に照れる女教諭……大変よろしいです。

更紗には兄弟同然で育った幼馴染の刑事がいるのですが、彼も彼で海斗と因縁があるようです。

彼に対してちょっと嫉妬している海斗がかわいい。

兄である「タナトス」との関係も気になるところです。

兄弟ものきたよこれ!!と思っていたら歳の差カップル(未満)でした。

すらすら読めるクセのないあっさりした読み心地でした。
悲惨な死に方をする人が登場しますが、描写はそれほどエグくないです。

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