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『ロード・エルメロイII世の事件簿3 case.双貌塔イゼルマ(下)』感想

izeruma 小説
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『ロード・エルメロイII世の事件簿3 case.双貌塔イゼルマ(下)』

著者:三田誠
イラスト:坂本みねぢ

あらすじ

「……双子による魔術とは、たとえるならば鏡合わせの自分との融合です」

双貌塔イゼルマ。
至上の美を体現する、双子の黄金姫と白銀姫。
そのお披露目で起きた凶悪事件は、新たな人物——アトラム・ガリアスタとその部下たちの乱入によって、さらに混迷を深めることとなった。
彼らに対抗すべく、エルメロイ教室のフラットとスヴィンは師の制止を振り切って暴走し、冠位(グランド)の魔術師・蒼崎橙子は愉しげに観察する。
入り乱れる魔術師たちの戦いの中、ロード・エルメロイII世は、美しき死の謎へと挑むが……!

魔術と美、陰謀と闘争が交錯する『ロード・エルメロイII世の事件簿』第二幕の結末を見よ。

冒頭、グレイ視点から語られるのはおそらくロード・エルメロイ二世のと出会った頃のお話。故郷いた頃のグレイの環境がほんの少しだけ垣間見れます。

殺人事件を調査していたエルメロイⅡ世たちでしたが、そこに謎の第三勢力の襲撃。
上巻最後に出てきた褐色のどことなく噛ませ犬感あふれる青年ひきいる魔術師軍団。

殺人事件に第三者による武力介入、派閥闘争、問題児たちの暴走、ロード・エルメロイ二世の胃の明日はどっちだ。

主要登場人物

 

ロード・エルメロイⅡ世
亡き想い人を思い続ける未亡人にしかみえなくなってきた
現代魔術科のロード。
魔術の解体者。

グレイ
未亡人を一途に慕う少女
内弟子。
自分の顔が嫌いなアルトリア顔。

ライネス・エルメロイ・アーチボルト
最高に最悪なエルメロイⅡ世の義妹。

スヴィン・グラシュエート
エルメロイ教室所属の過激派。
絶世の美少年。
グレイたん萌えな残念美形。

フラット・エスカルドス
ロード・エルメロイ教室所属、過激派。
成田良悟のFate派生作品『Fate/strange Fake』から登場。
天才馬鹿。

蒼崎橙子
上巻から引き続き登場。
冠位の魔術師。
だいたいの原因。

マイオ・ブリシサン・クライネルス
イゼルマの協力者である薬師。
黄金姫と白銀姫たちと幼馴染でもあった。

イスロー・セブナン
黄金姫と白銀姫たちが身につける衣服を作り上げた織り手。
マイオを含めた彼らとは幼馴染であった。

アトラム・ガリアスタ
あるモノをイゼルマから奪うために強襲を仕掛けた魔術師。
キャスターさんの嫌いなタイプ。

カリーナ
レジーナ
黄金姫と白銀姫の侍女。

 

上巻はライネス視点でしたが、下巻はグレイ視点。

エルメロイ教室の問題児たち

シリアスな上巻から一風変わって、騒がしく賑やかです。
なんだか少年探偵団みたくなってきました。

魔術師軍団なんですけどね。

フラットくんと、スヴィンくんはロード・エルメロイ二世の過激派よし覚えた。
なんかもうあのウェイバーくんが生徒に慕われて立派になって…と近所に住むおばちゃんみたいな気持ちになります。

優秀な弟子に魔術知識と考察(魔術神秘の解体)が半端ない先生。
組み合わせとしては魔術師的に相性最悪そうです。

いろいろぶっとばして

事件の真相は、蒼崎橙子の存在をかんがみればなるほど、と納得するしかないものでした。

そして事件簿世界線ではどうやらかの竜殺しの英雄の召喚は叶わぬものになってしまった…
蒼崎橙子さんやっぱりぶっとんでるな…ほんと。

動機に関しては、愛や恋ではなく執着、魅せられたが故に愛が狂った。
魔術師の在り方としては正しかったのかもしれない。
それがひとつの一族の悲願を踏みにじるものであったとしても。

アトラムなんとかさん

噛ませ犬は噛ませ犬ではなかった。
いや、やっぱり噛ませ犬になるのか…?

あとがきで判明しましたがFate stay nightでキャスターさん召喚した人やったそうです。
このタイプキャスターさんめちゃくそ嫌いやん…
そりゃぬっころころされますわ

叫びたいこと

エルメロイ教室のメンバーは二世と出会って才能に開花した。
もしくは正しく努力する方向を知ることができた。

生徒たちは才能がある。
ウェイバー・ベルベットがもっていなかったものを持っている。

講師として己との差異を目の辺りにして、嫉妬やら時には憎悪やら抱え込んで苦悩して。
それでもロードをやめず(やめられないけど)講師もやめないでいる…

成長したな…ほんとイスカンダルの言葉覚えてるんやな…胸に刻んで生きてるんやな…

あと力強く叫ばせてほしい 

未亡人じゃん!!!!!!!!!!!!
グレイたん、未亡人を慕う年下の女の子って立ち位置じゃんこれ

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